アブストラクト（41巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 脳出血を併発し脳動脈瘤を合併した成人大動脈縮窄症の1手術治験例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 紀幸一, 竹尾正彦, 名和清人, 寺本滋, 内田發三* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 岡山大学医学部第2外科, *岡山大学医学部心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 1242-1247 |
| Year/Month ： | 1993 / 7 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 脳出血を併発し, 脳動脈瘤を合併した成人大動脈縮窄症(CoA)の1例を手術治癒させた. 症例は46歳, 女性. 高血圧症の既往があり, 脳基底核出血を生じて入院治療中, 同時に左中大脳動脈瘤を指摘され, この時初めてCoAと診断された. 大動脈造影上, 縮窄部内径は2.8mmとcriticalで, 縮窄後拡張が著明であった. 縮窄部前後で60mmHgの収縮期圧較差を認めた. CoAに対して, 内径16mm woven double velour graftを用いて中枢側下行大動脈－末梢側下行大動脈バイパス術を施行した. 本法は, 大動脈の部分遮断により施行でき, 術中の頭部高血圧を回避でき安全であり, 圧較差も術直後から消失しその効果も良好であった. 一般に, 成人期CoAに対しては縮窄切除＋直接端々吻合術が一般的であり, 下行大動脈－下行大動脈バイパス術を施行した報告は少ないが, 特に脳動脈瘤を合併する成人例には本法の有用性を強調したい. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 成人大動脈縮窄症, 脳動脈瘤, 下行大動脈バイパス術 |
