アブストラクト(41巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 縦隔海綿状リンパ管腫の1例
Subtitle :
Authors : 松井寛, 安藤重満, 佐竹章*, 榊原堅式, 浦上年彦, 小林徹
Authors(kana) :
Organization : トヨタ記念病院外科, *刈谷総合病院呼吸器外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 41
Number : 7
Page : 1257-1261
Year/Month : 1993 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は2歳, 女児. 平成3年7月に咳嗽を主訴として来院し, 胸部レントゲン上右上縦隔に異常陰影を認めた. 精査にて右上縦隔前方に気管に接し正中を越えて大動脈前面にまで広がる腫瘍を認め, 8月8日開胸術を施行した. 腫瘍は上中縦隔をほぼ占有しており, 横隔神経・迷走神経を完全に取り囲んでいたが, 神経温存し完全摘出可能であった. 摘出腫瘍は大きさ4.2×3.4×3.2cm, 外観は外結節状で一部に隆起がみられ, 軟らかい充実性であり, 内部には嚢胞状の部分も認めた. 病理検査にて海綿状リンパ管腫と診断された. 縦隔リンパ管腫はまれな疾患で, 更に内部が充実性で海綿状の形態をとるものはわれわれが検索した限りでは自験例を含め6例のみである.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 縦隔腫瘍, 海綿状リンパ管腫
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