| Title ： |
先天性食道閉鎖症を合併した大動脈縮窄複合の2治験例 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
阿部正一, 厚美直孝*, 堀哲夫*, 平松祐司, 三井利夫*, 堀原一* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
筑波大学附属病院循環器外科, *筑波大学臨床医学系外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
41 |
| Number ： |
7 |
| Page ： |
1262-1268 |
| Year/Month ： |
1993 / 7 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
先天性食道閉鎖症は気管・気管支の異常や胃食道逆流を合併することが多いため, 周終期の呼吸・栄養管理が問題となる. 先天性食道閉鎖症(Gross C型)を合併した大動脈縮窄複合(CoA＋VSD＋PDA)の2例を経験したので報告する. 症例1は, 出生時両者の合併を診断した. プロスタグランディンE1投与下に胃瘻造設を行い, 生後3日に気管食道瘻切離・食道吻合術を行った. 生後1ヵ月に鎖骨下動脈フラップ法, 肺動脈絞扼術を施行したが, 左主気管支軟化症及び胃食道逆流の合併から呼吸・栄養管理に難渋し全身状態の悪化を招いた. 症例2は生後1日に1期的食道閉鎖根治術を施行したが, 人工呼吸器からの離脱ができなかった. 生後6日に大動脈縮窄複合と診断された. やはり胃食道逆流の合併から呼吸・栄養管理に難渋した. これら2例にみられた呼吸器合併症や栄養管理の問題は, 周術期における管理を困難なものとし内科的治療に抵抗, 悪循環を形成した. 内科的治療より心臓手術を優先させることによって, この悪循環からの離脱が可能であった. 本合併例においては, 早期に心疾患の根治術を優先させることが有効と考えられた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
先天性心疾患, 大動脈縮窄複合, 先天性食道閉鎖症,気管支軟化症, 胃食道逆流 |
