アブストラクト（41巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 心室中隔欠損症手術15年後に発症した,大動脈弁及び心室中隔パッチの感染性心内膜炎の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | |
| Authors ： | 佐々木裕茂, 河合寿一*, 沢村俊比古*, 滝谷博志* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 医療法人録三会太田病院外科, *県立岐阜病院胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1373-1377 |
| Year/Month ： | 1993 / 8 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 最近増加しているグラム陰性桿菌の一種であるAlcaligenes Xylosoxidans による感染性心内膜炎(IE)の1例を経験した. 症例は39歳, 男性. 15年前VSD閉鎖術の既往を持つ. 上歯後IEを発症, 手術を施行した. 大動脈弁にvegetationを認め, 弁下部, 心室中隔にmycotic aneurysmを形成していた, 瘤を郭清し, 閉鎖後, AVRを行った. MRに関してはIEの所見を認めず, 弁輪形成術を施行した. 2ヵ月後再び発熱を認め, 再度同一菌を同定したため, 置換内心内膜炎と診断, 再手術を行った. 人工弁及び瘤閉鎖部に異常は認めず, 15年前VSDII型閉鎖に用いたpatch, その周囲に膿瘍を認めた. 同部を切除閉鎖後, re-AVRを行った. 炎症が大動脈弁から中隔を浸潤, VSDII型閉鎖部位まで及び, 同部位に炎症が孤立残存したまれな症例であった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 感染性心内膜炎, VSD術後, mycotic aneurysm |
