アブストラクト（41巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 食道・胃同時性早期重複癌の1手術例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 鈴木成治, 松島伸治, 平井恭二, 山本英希, 渋谷哲男, 庄司佑 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 日本医科大学第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1399-1404 |
| Year/Month ： | 1993 / 8 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は67歳, 男性. 胆石症及び慢性胆嚢炎にて近医入院し, 上部消化管の諸検査にて胃病変を発見された. 手術目的にて当科転科後, 内視鏡検査にて食道病変を発見された. 右開胸下, 食道亜全摘出術・胃全摘出術・リンパ節郭清を行い, 再建は, 胸骨後経路にて, 食道・右側結腸端々吻合術を施行した. 病理所見では, 食道・胃の深達度は, 各々上皮内癌(ep癌)・粘膜内癌(m癌)で, 所属リンパ節・脈管への腫瘍の浸潤は認めなかった. 食道上皮内癌と胃粘膜内癌との同時性早期重複癌は, 本症例を含めて4症例しか報告されていない. 術後, 一過性に呼吸障害が生じたが, 肺血管外水分量係数は, 終始正常範囲を保ち, 肺水腫よりも無気肺の要素が強いと考えられた. 胃病変を指摘されている症例は, 内視鏡検査時に, 色素散布を併用し, 粘膜の色調の異常, 小さな隆起及び陥凹を詳細に観察する必要がある. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 食道上皮内癌, 食道表在癌, 胃粘膜内癌, 同時性早期重複癌 |
