アブストラクト（41巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | Paget-Schroetter syndrome術後の再狭窄にPTA,金属ステント留置が有効であった1例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 稲沢慶太郎, 島貫隆夫, 箕輪隆, 飯島善之, 折田博之, 鷲尾正彦 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 山形大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1410-1414 |
| Year/Month ： | 1993 / 8 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は23歳, 男性. 左上肢の静脈怒張を主訴にしたPaget-Schroetter syndromeの症例に対し, 鎖骨下到達法で鎖骨下筋, 及び前斜角筋を切離, 第1肋骨切除を施行した. 症状は消失し, 術後の静脈造影では狭窄の解除, 側副血行の消失が認められた. 術後2ヵ月頃から再び左腋窩部の圧迫感, 重苦しさが出現し, 静脈造影では鎖骨下静脈は前後に強く屈曲狭窄し, 側副血行路の形成が著明であったため, 経左肘静脈的にPercutaneous Transluminal Angioplasty(以下PTA), 及び金属ステントを留置した. 術後7ヵ月後の静脈造影では, 尺側皮静脈, 橈側皮静脈, 深部静脈は良好に開存, 本来の血行状態を呈していた. 鎖骨下到達法により胸郭入口の圧迫構造の除去, 及び, 術後再狭窄に対しPTA, 金属ステント留置を行い本来の血行維持, 症状の改善を認めた. 本法はPaget-Schroetter syndromeの有効な治療方法であった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 鎖骨下静脈血栓症, Paget-Schroetter syndrome, Expandable Metallic Stent |
