| Title ： |
離断された広背筋の末梢側筋肉弁を利用した気管支瘻の治療 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
横井香平, 宮沢直人, 川島健司, 清水秀昭, 三鍋俊春*, 中嶋英雄* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
栃木県立がんセンター胸部外科, *慶應義塾大学形成外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
41 |
| Number ： |
9 |
| Page ： |
1550-1555 |
| Year/Month ： |
1993 / 9 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
肺切除術後の気管支瘻及びそれに伴う膿胸の治療は, 現在もなお呼吸器外科領域における重要な課題である. 今回われわれは右下葉切除術後2例, 右中下葉切除術後1例に発生した本症の治療に, 標準開胸術で完全離断された広背筋の末梢側筋肉弁を利用した筋肉充填術を試みた. 膿胸腔を掻爬洗浄後, 離断された広背筋末梢側を後肋間動静脈からの分枝を温存しつつ胸壁から遊離し, 島状筋弁を作製した. その後膿胸腔外側部の肋骨を切除し, 同筋弁を胸腔内に移行して瘻孔を閉鎖, 死腔を充填後皮膚を縫合閉鎖した. 2例は本法による一期的手術により治癒したが, 膿胸腔が大きかった下葉切除後の1例では気管支瘻が再発し, 大網充填術にて再手術した. 本法は手術侵襲や呼吸機能の損傷が少なく, 下葉及び中下葉切除術後に発生した気管支瘻の治療に, 症例を選択すれば十分に利用できると思われた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
気管支瘻, 膿胸, 開胸術, 広背筋弁, 筋肉充填術 |
