アブストラクト（41巻9号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 砂時計型胸腔内脂肪腫の1手術治験例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 小野稔, 津田京一郎, 笹川成, 佐藤政弥, 池田晃治, 須藤憲一 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 杏林大学医学部胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 9 |
| Page ： | 1556-1561 |
| Year/Month ： | 1993 / 9 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 砂時計型胸腔内脂肪腫はまれな腫瘍で, 現在までのところ胸腔内脂肪腫本邦報告114例中自験例を含め22例である. 症例は43歳, 女性. 自覚症状は特になく, 健診で胸部X線異常を指摘された. CT上右胸壁に脂肪に近似したCT値を有するDumbbell型の腫瘍を認めた. 胸膜, 骨膜, 肋間筋と共に腫瘍を摘除し, 重量は30gであった. 分類上は砂時計型脂肪腫の中の経胸壁型で, 病理検査でintramuscular lipomaと判明した. Fletcherによればintramuscular lipomaは全脂肪織腫瘍の1.8%を占め, infiltrating typeとwell-circumscribed typeに分けられる. infiltrating typeは再発率が高く, 自験例もこのtypeに属し, 注意深い観察が必要と思われた. 胸腔内脂肪腫の診断にはCTが最も有用であり, 術前にある程度の診断が可能になりつつあるが, 現段階では確定診断を含め早期に外科的摘除をするのが肝要と考える. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 胸腔内脂肪腫, 砂時計型脂肪腫, Intramuscular Lipoma |
