アブストラクト（41巻9号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 1年以内に2回の二弁置換手術を要したMRSA敗血症の1治験例－高温血液灌流の試み－ |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 堀孝吏, 村田聖一郎, 福田幸人, 寺田康, 須磨久善, 鰐渕康彦 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 三井記念病院循環器センター外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 9 |
| Page ： | 1573-1577 |
| Year/Month ： | 1993 / 9 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | MRSA敗血症症例に対し, 2回にわたる人工弁二弁置換, 抗生剤の多剤併用療法, 及び高温血液灌流など積極的外科治療が有用であった1例を経験したので報告する. 症例は62歳, 女性. 僧帽弁閉鎖不全と三尖弁閉鎖不全のため心不全症状を呈し内科的治療中にMRSA敗血症を併発, 心不全症状が悪化するため僧帽弁置換術(SJM 27mm)並びに三尖弁の自己弁温存高位人工弁縫着術(CE 33mm)を施行した. しかし術後再び発熱し, 血液培養よりMRSAが検出された. 保存的に経過観察していたが, 心臓超音波検査で三尖弁位のCE弁に弁尖の肥厚を認め, PVEを疑い約1年後再弁置換を施行した. 術中は抗生剤の多剤併用療法を行い, 体外循環回路中に総量4gのバンコマイシンを使用, 更に高温血液灌流を施行した. 術後経過は順調で, 再二弁置換後23ヵ月経過した現在感染再発の兆候はみられず, 良好な結果が得られている. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | MRSA, PVE, 再弁置換, 高温血液灌流 |
