アブストラクト(41巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 多発性骨髄腫を合併した僧帽弁再置換術の1手術例
Subtitle :
Authors : 山吹啓介, 寺田康*, 吉村幸浩, 服部隆司, 三井利夫*, 堀原一*
Authors(kana) :
Organization : 筑波大学附属病院循環器外科, *筑波大学附属病院臨床医学系外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 41
Number : 9
Page : 1582-1585
Year/Month : 1993 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 僧帽弁置換術後に多発性骨髄腫を合併し, 生体弁機能不全のため, 再弁置換を余儀なくされた症例を経験した. 術前に手術適応, 出血傾向に対する対策, 心臓への到達方法, 人工弁の選択などについて検討し, 右開胸による生体弁置換を施行した. 多発性骨髄腫患者では, 異常免疫グロブリンが凝固因子や, 血小板を被覆し出血傾向を生じるため, 術前の異常血漿免疫グロブリン濃度について検討を要する. 臨床上の安全域として, 2,500mg/dlまでが目安と考えられた. 心臓への到達方法では, 出血を最小とするために右開胸が有利と考えられた. 人工弁の選択では, 術後の抗凝固療法を考えると生体弁が良いと思われた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 多発性骨髄腫, 開心術, 右開胸, 生体弁機能不全
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