アブストラクト（41巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 超低体温併用逆行性全身灌流法による胸部大動脈瘤手術 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 林載鳳, 川上恭司 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 廣島総合病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 2019-2022 |
| Year/Month ： | 1993 / 10 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | DeBakey III型大動脈解離, 遠位弓部嚢状大動脈瘤の血行再建術の補助手段として超低体温併用逆行性全身灌流法を5症例に施行し, 良好な成績を得た. 経皮的心肺補助システムの経大腿静脈右房脱血チューブを使用することにより, 左開胸のみで手術可能であった. 逆行性全身灌流時間は31～101分, 逆行性送血量は, 0.6～1.4l/min, 中心静脈圧は5～16mmHgであった. 結果は死亡例を認めなかった. 術後の意識状態に関しては1症例で一過性の意識障害を認めた. 術後の肝機能, 腎機能に関しては全く障害を認めなかった. 冷却過程, 復温過程の心室細動中の体外循環灌流量も2.5～3.0l/min程度得られ十分であった. 逆行性全身灌流法はDeBakey I, II型大動脈解離のみでなく, III型大動脈解離に対しても有用な補助手段と考えられたので報告した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 逆行性全身灌流, 大動脈解離, PCPS, 超低体温 |
