アブストラクト(41巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 骨格筋ポンプの疲労の時間特性
Subtitle :
Authors : 島崎朋司, 押切直, 内野英明, 鷲尾正彦
Authors(kana) :
Organization : 山形大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 41
Number : 10
Page : 2029-2033
Year/Month : 1993 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 骨格筋ポンプの圧補助と時間との関係を調べた. 18頭の犬を用い, 左広背筋で下行大動脈に骨格筋ポンプを作成した. 5頭は心拍数に対し10:1, 7頭は4:1, 6頭は1:1の頻度で収縮させた. 10:1と4:1の群では収縮開始後いったん減衰した圧補助が3時間以内に回復したが, 1:1の群では1例を除き回復しなかった. 血中乳酸値も4:1の群では経時的に減少したが, 1:1の群では増加した. これより骨格筋ポンプの収縮力は数分で減少し始めるが, その原因は疲労のみならず手術侵襲による影響が大きく, 初期の設定条件を緩やかなものにすることにより回復し, preconditioningやvascular delayは不要となり, 術後直ちに心補助を開始する, 所謂working transformation, in situ trainingが可能になると思われた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 骨格筋ポンプ, cardiomyoplasty, 疲労現象, precondiitioing, 心補助
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