アブストラクト(41巻10号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 動脈硬化性の遠位弓部大動脈瘤に対する手術成績の検討 |
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Subtitle : | |
Authors : | 安藤太三, 安達盛次, 中谷充, 川島康生 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 国立循環器病センター心臓血管外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 41 |
Number : | 10 |
Page : | 2034-2039 |
Year/Month : | 1993 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 動脈硬化性の遠位弓部大動脈瘤に対する手術成績はいまだ満足のいくものではない. 今回1992年12月までにわれわれが経験した手術119例の成績を検討した. 年齢は38~81歳(平均66歳)で, 男性104例, 女性15例であった. 弓部再建方法は3分枝再建を含む弓部全置換29例, 部分置換49例, パッチ再建34例, 瘤空置・extra-anatomic bypass法7例, 到達方法は正中切開75例, 正中切開+左開胸9例, 左開胸35例であった. 補助手段は脳分離体外循環68例, 部分体外循環18例, 一時バイパス16例, 左心バイパス10例, 循環停止1例を用いた. 術後に脳障害を19例(16.0%)に認め, 15例は動脈硬化物の塞栓症が原因と考えられた. 病院死亡は26例(21.8%)あり, 主な死因は呼吸不全, 多臓器不全, LOSであった. 手術成績を向上させるためには術中のLOSや大出血, 術後の脳障害や肺合併症が防止できる手術方法が大切と思われた. 特に術中の脳塞栓症の予防は重要で, 弓部全置換を積極的に行うことにより最近の成績は向上した. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 遠位弓部大動脈瘤, 正中到達法, 脳分離体外循環, 弓部全置換術, 脳塞栓症 |