アブストラクト（41巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 総動脈幹症に対する年長期根治手術の1例―Rygg3弁付きT字型導管使用と動脈幹弁置換― |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 安倍十三夫, 渡辺祝安, 浜谷秀宏, 小松作蔵 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 札幌医科大学第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 2100-2104 |
| Year/Month ： | 1993 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は32歳, 男性. 易疲労を主訴とし, 主肺動脈欠損, 右肺動脈上行大動脈起始, 左肺動脈は動脈管支配, 大動脈は心室中隔に騎乗し, 直下に欠損口を有し, 動脈幹弁はSellers III度の逆流を示した. 本症例（Van Praagh分類A3）に対し, Ryggの3弁付き導管とブタ心膜をロールにしたT字型グラフトを作成し, 左右肺動脈再建とRastelli手術, 動脈幹弁置換で救命した. 術後5年を経過し, 元気な日常生活を送っている. 総動脈幹症は, 生後早期から肺閉塞性病変が進行するため, 早期の外科治療が要求され1）～5）, 年長期での根治手術の成功例は極めて稀である. 今回, 著者らは, 32歳の本症に対し一期的根治手術を施行し, 術後5年の生存が得られたので文献的考察を加え報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 総動脈幹症, Rastelli手術, 年長期根治手術, Rygg3弁付き導管, 動脈幹弁逆流 |
