アブストラクト（41巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 腎移植後症例に施行した冠状動脈バイパス術の経験 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 安藤誠, 小柳仁, 遠藤真弘, 西田博, 八田光弘, 寺岡慧* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器外科, *東京女子医科大学日本心臓血圧研究所腎臓病センター |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 2126-2130 |
| Year/Month ： | 1993 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 腎移植を受けた患者は冠血管因子を多く抱える. その一方で, このような症例では, 腎機能の低下や免疫抑制剤服用による易感染性など, 開心術の妨げとなる要素が多い. 今回われわれは, 腎移植後症例に施行した冠状動脈バイパスを2例経験した. 症例1は53歳, 女性. PTCA後の緊急症例であり, 術前ステロイド, アザチオプリンの2剤併用免疫抑制療法をうけていた. 症例2は48歳, 男性. 待期的手術を行いえた症例で, 術前ステロイド, アザチオプリン, シクロスポリンの3剤併用の強力な免疫抑制療法を受けており, 周術期に様々な問題の出現が予想された. これに対し術前より綿密な計画をたてて臨み, 術後特に合併症なく経過した. 腎移植のバイパス症例は欧米では数例の報告があるものの, 本邦では本報告が文献上初の報告となるものであろう. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 冠状動脈バイパス術, 腎移植, シクロスポリン, 術後感染, 拒絶反応 |
