アブストラクト(41巻10号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 分葉異常肝の胸腔内脱出を認めた外傷性横隔膜ヘルニアの1例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 玉地義弘, 半澤儁, 籾木茂, 佐々木一義, 宮谷香 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 県西部浜松医療センター胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 41 |
Number : | 10 |
Page : | 2131-2135 |
Year/Month : | 1993 / 10 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 症例は48歳, 男性. 昭和63年交通事故にて受傷し, 右肋骨骨折, 右鎖骨骨折, 骨盤骨折を来し, 入院加療を受けた. 平成3年5月, 腹痛を主訴に来院し, 右胸腔内に消化管のガス像を認め, 横隔膜ヘルニアが疑われた. 胸腹部CT, 肝シンチグラムなどから, 結腸の胸腔内脱出の他に横隔膜上に肝実質と思われる像を認めた. 手術所見では, 横隔膜裂孔部より結腸, 大網が胸腔内に脱出するのに加え, S4と思われる肝実質が胆嚢を伴って胸腔内に脱出しているのが認められた. 外傷受傷前の胸部X線写真に異常は認められず, 肝分葉異常に横隔膜破裂が合併し, 分葉異常肝が胸腔内に脱出した極めてまれな外傷性横隔膜ヘルニアと考えられた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 外傷性横隔膜ヘルニア, 分葉異常肝 |