| Title ： |
胎生期遺残と思われる索条物に起因した閉鎖不全を伴った先天性大動脈二尖弁の1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
三澤吉雄, 長谷川嗣夫, 小山尚也, 須藤浩志, 長谷川伸之, 上沢修 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
自治医科大学胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
41 |
| Number ： |
10 |
| Page ： |
2156-2159 |
| Year/Month ： |
1993 / 10 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
先天性の大動脈二尖弁の多くは弁狭窄を来し, 弁閉鎖不全を来すことは少ない. 今回われわれは先天性大動脈二尖弁に胎生期の遺残索条物を伴った大動脈弁閉鎖不全の1例を経験した. 症例は45歳, 男性. 心エコー図上, III度の大動脈閉鎖不全と著名な左室拡張（LVDd/LVDs＝80mm/50mm）が見られた. 手術所見では, 大動脈弁は左右の弁尖が共通弁尖となった二尖弁で炎症性変化は見られなかった. また共通弁尖から上行大動脈壁に連なる索条物が見られ, これが共通弁尖の閉鎖を妨げていたと考えられた. 弁を切除しOmnicarbon弁＃23で置換した. 切除弁の組織検査では炎症所見はなく変性性変化であり先天性の二尖弁と考えられた. 自験例を含めこれまでに7例が報告されているが, いずれも男性で27～53歳（36±10歳）と若年者に見られ, 組織学的にも同様の変化であった. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
先天性大動脈二尖弁, 大動脈弁閉鎖不全, 胎生期遺残, 大動脈弁置換術, 共通弁尖 |
