アブストラクト（41巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 胸壁に発生したmalignant hemangiopericytomaの1切除例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 佐藤之俊, 奥村栄, 土屋繁裕, 中川健 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 癌研究会附属病院呼吸器外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2210-2215 |
| Year/Month ： | 1993 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 極めてまれである胸壁原発のmalignant hemangiopericytomaの1切除例を報告した. 症例は50歳, 女性. 職場検診にて胸部X線写真上異常を指摘された. 自覚症状はなく, 胸部X線写真, 胸部CT及び血管造影検査より右胸壁腫瘍と考えられ, 更に経皮的針生検細胞診にてpericytomaと診断し手術を施行した. 手術は腫瘍とその付着している第5肋間とともに, 腫瘍縁から5cmの距離をおいて第4, 5, 6肋骨を含む広範胸壁切除を行った. 術後の病理組織学的検索の結果malignant hemangiopericytomaと診断された. 術後11ヵ月の現在再発, 転移ともに認めない. 本腫瘍は診断や外科的治療上の問題点が多い. 本報告では文献的考察を加え, 術前診断の重要性と胸壁広範切除の必要性を中心に報告した. 胸壁原発のmalignant hemangiopericytoma（悪性血管周皮細胞腫）はまれであり1）2）, 外科治療に関し一定の術式が確立されていないのが現状である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 胸壁腫瘍, 血管周皮細胞腫, 悪性, 胸壁切除 |
