アブストラクト（41巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 冠状動脈肺動脈瘻に合併した冠状動脈瘤破裂の1手術例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 八巻文貴, 中島昌道, 平山統一, 久米修一 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 済生会熊本病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2229-2233 |
| Year/Month ： | 1993 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は63歳, 女性. 左前下行枝より起始する冠状動脈肺動脈瘻に発生した動脈瘤が破裂し急性心不全を来した. 術中所見では心嚢内は血性貯留液で満たされており, 動脈瘤は直径約50mmの球形で一部門穿孔を認めた. 手術は完全体外循環下に冠状動脈肺動脈瘻閉鎖, 動脈瘤切除術を行った. 術後経過は良好であった. 動脈瘤を形成する冠状動脈瘻は, 破裂の危険が高く手術適応とされている. しかし, 実際に破裂した症例の手術報告は少なく, まれと思われたので文献的考察を加え報告する. 冠状動脈瘤は特有の自覚症状もなく冠状動脈造影時に偶然に発見されることが多いまれな疾患である. 今回冠状動脈肺動脈痩に合併したと考えられる冠状動脈瘤の破裂症例に対し外科治療を行ったので報告する. 「症例」 症例：63歳, 女性. 主訴：意識消失発作. 家族歴：特記すべきことなし. 既往歴：川崎病, 狭心痛, 心不全の既往は認められない. 現病歴：2年ほど前より健康診断にて胸部X線写真上の異常陰影を指摘されるも無症状のため放置されていたが, 突然意識消失発作を来たし近医に搬入された. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 冠状動脈瘤破裂, 冠状動脈肺動脈瘻 |
