| Title ： |
硬膜下出血とMRSA感染を合併し, 術後消化管穿孔を来した右肺動脈上行大動脈起始症の1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
田山雅雄, 宮本勝彦, 黒田修, 中川正*, 杉本久和* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
大阪市立小児保健センター心臓外科, *大阪市立小児保健センター循環器科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
41 |
| Number ： |
11 |
| Page ： |
2234-2238 |
| Year/Month ： |
1993 / 11 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
右肺動脈上行大動脈起始症は急速な肺血管病変の進行から早期治療を必要とする. 今回, 硬膜下出血とMRSA感染を合併していたが, 高肺血流による心不全のため手術せざるを得なかった1例を経験した. 症例は生下時体重3,710gの男児. 生後24日目多呼吸にて入院. 心エコー及び心臓カテーテル検査で右肺動脈上行大動脈起始症と診断した. 心カテ後心停止を来し, 心蘇生術を要した. その後頭部CTで硬膜下血腫を認め, 血液培養からMRSAが検出されたが心不全増強のため, 人工心肺準備下に径6mm EPTFEグラフトによる肺動脈本幹-右肺動脈バイパス術を施行した. 術当日上行結腸穿孔に対し開腹ドレナージ術及び回腸瘻造設術を施行, 5ヵ月後結腸吻合術を施行した. 頭蓋内出血の存在と全身状態不良のため人工血管による術式を選択をしたが, 術後心不全状態は改善しMRSA感染も治癒せしめた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
右肺動脈上行大動脈起始, 硬膜下出血, MRSA, EPTFEグラフト, 消化管穿孔 |
