アブストラクト（41巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 心室中隔欠損症に合併した活動期感染性心内膜炎に施行した広範囲三尖弁切除術 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 手取屋岳夫, 明元克司, 笠島史成, 上山武史 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立金沢病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2266-2269 |
| Year/Month ： | 1993 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 心室中隔欠損症（VSD）に感染性心内膜炎（IE）が発症し, 大動脈弁穿孔による大動脈弁閉鎖不全症と三尖弁疣贅を伴った三尖弁逆流を来した活動期手術例を経験した. 症例は45歳, 女性. 発熱, 紫斑, 顔面浮腫を主訴として来院し, Streptococcus faecalisを起炎菌とするIEによる敗血症及び播種性血管内凝固（DIC）と診断された. 内科的治療によってDICは改善傾向を示したが, 発熱が持続し左心不全も現れてきた. また, 心臓超音波検査で三尖弁及び大動脈弁に疣贅が疑れたため緊急手術を施行した. 体外循環, 心停止下にVSD閉鎖, 大動脈弁置換術及び三尖弁中隔尖を温存する広範囲三尖弁切除を施行した. 術後第2病日に血液培養が陰性化した. 抗生物質は炎症反応が消退するまで経静脈的に6週間投与し, 更に3週間経口投与した. 術後に三尖弁逆流が残存したが, 右心系圧異常は認めなかった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 感染性心内膜炎, 心室中隔欠損症, 広範囲三尖弁切除, 活動期手術 |
