アブストラクト（41巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 大動脈弁輪拡張を伴った右冠状動脈閉鎖症の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 塩井健介, 永田昌久, 王栄有, 青山貴彦, 加藤真司, 土岡弘通 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 愛知医科大学第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2283-2287 |
| Year/Month ： | 1993 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は51歳, 男性. 心不全にて当院受診. 心臓超音波検査, 心血管造影により上行大動脈瘤, 大動脈弁輪拡張症及びIII度大動脈弁閉鎖不全症と診断された. 選択的冠状動脈造影は術前行えなかったが, 右冠状動脈基始部のほかは走行正常で, 有意の冠状動脈狭窄病変はなかった. 開心術中所見は右冠状動脈口がバルサルバ洞内膜側に見いだせず, 大動脈外膜側より始まる索状物が房室間溝に沿い, 本来の右冠状動脈に連なっていた. 冠状動脈口の再建は左冠状動脈のみとしてBentall変法手術を行った. 術後は心筋の虚血所見もなく, 良好な術後経過をたどった. 先天性と思われる冠状動脈閉鎖症に続発した上行大動脈瘤症例に対しBentall変法手術を行い良好な結果をえた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 先天性右冠状動脈閉鎖症, 大動脈弁輪拡張症, Bentall変法手術 |
