アブストラクト(41巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 下腹壁動脈, 胃大網動脈, 両側内胸動脈を用いた冠血行再建術の1治験例
Subtitle : 症例
Authors : 渡邊剛, 三崎拓郎, 湖東慶樹, 山下昭雄, 山本恵一, 渡辺洋宇*
Authors(kana) :
Organization : 富山医科薬科大学第1外科, *金沢大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 41
Number : 12
Page : 2405-2408
Year/Month : 1993 / 12
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 高脂血症(IIa)を合併した重症3枝病変冠状動脈疾患を有する53歳男性に対し, 両側内胸動脈, 胃大網動脈, 下腹壁動脈を用いた5枝バイパスを行い良好な結果を得た. 下腹壁動脈は良好な動脈gragt材であり, 内胸動脈と組み合わせたcomposite graftをsequential bypassとして用いることで使用範囲は拡大する. 冠血行再建術においては動脈graftの使用が拡大され, 一側もしくは両側内胸動脈(ITA)の使用に加え右胃大網動脈(RGEA)2), 下腹壁動脈(IEA)3)が注目されている1). 今回われわれは, 両側ITA, RGEA, IEAの4本の動脈graftを用いた冠状動脈血行再建術を行ったので報告する. 症例:53歳, 男性. 主訴:労作時胸部不快感. 現病歴:平成4年8月, 人間ドックにて負荷心電図上異常を指摘され当院第2内科を受診し狭心症と診断される. 選択的冠状動脈造影にて3枝病変を認め, 手術適応にて当第1外科に紹介となった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 下腹壁動脈, 動脈graft, 冠血行再建術
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