アブストラクト(41巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 多量のair leakを来す高齢者の自然気胸に行った鉗子付き膀胱鏡を代用した胸腔鏡下手術の1例
Subtitle : 症例
Authors : 桑原正喜, 高田哲也, 松岡勝成, 糸井和美
Authors(kana) :
Organization : 関西電力病院呼吸器科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 41
Number : 12
Page : 2414-2417
Year/Month : 1993 / 12
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 75歳の男性が右自然気胸のために近医に緊急入院し, 胸腔ドレナージ療法を受けた. 持続性の多量の空気漏れのために肺の膨張が得られず, 皮下気腫も増強したために当科に転院した. 転院後も‐20cm水柱圧での胸腔ドレナージで陰圧がかからず肺の虚脱が持続した. 胸腔ドレナージ12日目に胸腔鏡と胸腔ドレーンの入れ替えの目的で局所麻酔下に胸腔ドレーン挿入孔より胸腔鏡を施行した. その際に破綻した肺嚢胞を確認した. 同一の孔より鉗子付き代用胸腔鏡で嚢胞を把持してその鉗子を通じてEndoloopによる嚢胞結紮を行った. 術後は空気漏れが消失し, 直ちに肺の膨張が得られた. 本法は自然気胸に対して胸腔鏡で肺嚢胞が確認できれば, 胸腔ドレナージの手技で1ヵ所の穿刺部から胸腔鏡と嚢胞の処置ができる簡便な方法である.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 自然気胸, 胸腔鏡下手術, 鉗子付き代用胸腔鏡, 1穿孔アプローチ
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