| Title ： |
開窓Fontan手術後に真菌性心内膜炎及びMRSA縦隔炎を合併した無脾症候群の1治験例―開心術後真菌性心内膜炎本邦報告例の集計― |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
宮地鑑, 島田宗洋, 関口昭彦, 西村晃一, 石沢瞭*, 磯田貴義* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
国立小児病院心臓血管外科, *国立小児病院循環器科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
41 |
| Number ： |
12 |
| Page ： |
2424-2430 |
| Year/Month ： |
1993 / 12 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は, 19歳, 男性. 診断は無脾症候群, 右室型単心室, 共通房室弁, 両大血管右室起始, 肺動脈狭窄であった. 開窓Fontan手術施行後に極めて重篤とされるCandidaによる真菌性心内膜炎及びメチシリン耐性黄色ブドウ球菌（以下MRSA）縦隔炎を合併した. 真菌性心内膜炎に対しては抗真菌症剤の投与と手術による感染巣の摘除を施行し, MRSA縦隔炎に対しては0.5％ポビドンヨード生食液による閉鎖性持続洗浄療法を施行し良好な結果を得た. 開心術後の真菌性心内膜炎の本邦報告例はわれわれの調べ得た限り自験例を含めて17例である. 一方, 本邦におけるMRSA縦隔炎の救命例の報告は少なく, 極めて稀である. 開心術後の真菌性心内膜炎は, 患者の重症化による長期間の術後管理並びに各種広域抗生物質の投与にともない近年増加しつつある. しかしながら, 真菌性心内膜炎は早期診断が困難で, 抗真菌剤の投与のみでは治癒は期し難く, 外科的治療との併用が肝要である1）～2）. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
開窓Fontan手術, 真菌性心内膜炎, MRSA縦隔炎, 閉鎖性持続洗浄療法 |
