Abstract : |
「編集委員長への手紙」貴誌第41巻第8号には, 凍結保存同種大動脈弁に関する基礎的あるいは臨床的論文が3編掲載され, 興味深く拝見しました. Viabilityは1つのKey Pointであり, この点は各著者の指摘のとおりですが, その認識あるいは理解の仕方は多少異なるようです. まず, Viabilityが, 凍結保存同種大動脈弁の臨床応用における遠隔成績向上の要因として語られる場合, “Viable or not?”ではなく, その定量的評価が重要であり, この点で庭屋, 中山先生らの研究は意義深いと思われます. ただ, この場合のViabilityは, Flowcytometryで判別される細胞の生死のみではなく, もっと積極的なCollagen合成能ないしは細胞増殖能として理解すべきかと考えます. もし, Flowcytometryでの評価が, Autoradiography(Proline)での評価との間に高い相関を有すのであれぽ, Flowcytometryの有用性は, その簡便さからも大いに強調されるべきと思いますが, 庭屋先生にこの点についてのご意見を伺いたいと思います. |