アブストラクト（42巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 非穿通性外傷により閉鎖不全を来した大動脈二尖弁の1手術治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 常沢伸幸, 石川進, 高橋徹, 大滝章男, 大谷嘉己, 森下靖雄 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 群馬大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 42 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 74-77 |
| Year/Month ： | 1994 / 1 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は65歳, 女性. 交通事故で前胸部を強打し, 3ヵ月後に胸部圧迫感と労作時呼吸困難が出現した. 大動脈弁閉鎖不全の診断で, 手術を施行した. 大動脈弁は二尖弁で, 右冠状動脈側の大きい弁の弁尖に裂孔を認めた. オムニカーボン弁を用いて弁置換術を施行した. 病理学的検索では感染性心内膜炎の所見はなく, 外傷性大動脈弁閉鎖不全と診断した. 非穿通性外傷による大動脈弁閉鎖不全の報告例は本邦で10例目とまれで, 且つ, 二尖弁症例としては第1例目であるので報告した. 大動脈弁閉鎖不全（以下AR）の原因の中でも胸部非穿通性外傷によるものは稀である. 最近, 著者らは, 交通事故で前胸部を強打後に, 大動脈弁の穿孔を来した先天性大動脈二尖弁症例を経験したので報告する. 「症例」 症例：65歳：女性. 主訴：胸部圧迫感, 労作時呼吸困難 既往歴：特記すべきことなし. 家族歴：母が高血圧 現病歴：1991年11月, 自動車同乗中に交通事故で前胸部を強打し, 左第6肋骨を骨折した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 非穿通性外傷, 大動脈弁閉鎖不全, 先天性大動脈二尖弁 |
