| Title ： |
右胃大網動脈を使用した冠状動脈バイパス手術後に胃癌を発症した症例の経験 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
林載鳳, 川上恭司, 季白雅文*, 角重信*, 小野裕二郎** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
廣島総合病院心臓血管外科, *廣島総合病院外科, **国立療養所広島病院内科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
42 |
| Number ： |
1 |
| Page ： |
105-109 |
| Year/Month ： |
1994 / 1 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
右胃大網動脈を使用した冠状動脈バイパス手術の遠隔期に胃癌を発症した稀な症例を経験した. 症例は74歳女性. 1990年4月23日, 右冠状動脈＃2の99％狭窄に起因する狭心症に対し, 右胃大網動脈を使用して＃3にバイパス術を施行した. 1992年12月より食欲不振と嘔吐症状が出現し, 胃透視検査にて胃癌による幽門狭窄と診断された. また冠状動脈病変は進行しており前下行枝＃6, ＃7にも90％狭窄が認められた. 1993年2月1日再冠状動脈バイパス術＋胃切除術を同時に施行した. 大伏在静脈にて右冠状動脈に再バイパス術を行い, 同時に＃8, ＃9にも内胸動脈にて追加バイパス術を加えた. 引き続いて胃切除とR2リンパ節郭清を施行し, 郭清の一環として右胃大網動脈も切除した. 初回手術時に右胃大網動脈を, 胃十二指腸動脈との合流部まで十分に遊離しておくことが有効な対処法と考えられる. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
冠状動脈バイパス術, 胃腫瘍, 右胃大網動脈 |
