| Title ： |
Marfan症候群に伴ったannuloaortic ectasiaに対するBentall変法術後の再発例の1手術例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
井上智勝*, 有光克次郎, 本多正治, 山邉和生, 井町恒雄 |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
国立療養所愛媛病院心臓血管外科, *社会保険紀南綜合病院心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
42 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
316-321 |
| Year/Month ： |
1994 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
Marfan症候群に伴ったAAE根治術後の早期及び遠隔期の合併症は結合織の脆弱性に起因するところが大きい. 症例は21歳, 女性. Marfan症候群, AAE, ARの診断で初回手術はBentall変法による根治術を施行した. 冠状動脈の再建法は, 右冠状動脈口とcomposite graftとは直接吻合し, 偏位の少なかった左冠状動脈口はcomposite graftとに人工血管をinterposeさせるPiehler法にて再建した, 術後1年6ヵ月目に右冠状動脈口離開による仮性上行大動脈瘤を発生し, 緊急手術を行った. 拡大した上行大動脈瘤壁を縦切開すると仮性腔に達し, 右冠状動脈口に離開を認めた. Composite graftの右冠状動脈吻合部位の側孔を閉鎖できたが, 右冠状動脈の血行再建はできなかった. 術後経過は良好であった. Marfan症候群のように大動脈壁が脆弱な症例でも, 人工血管をinterposeさせるPiehler法は冠血行再建の有用な術式の1つと思われた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
annuloaortic ectasia, Marfan症候群, Piehler法, 仮性大動脈瘤, 冠状動脈口離開 |
