アブストラクト（42巻3号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 肋骨発生のPrimitive Neuroectodermal Tumorの1切除例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 瀬在明*, 大森一光*, 村松高*, 大畑正昭*, 瀬在幸安*, 根本則道** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *日本大学医学部第2外科, **日本大学医学部第2病理 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 42 |
| Number ： | 3 |
| Page ： | 433-436 |
| Year/Month ： | 1994 / 3 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | Primitive Neuroectodermal Tumor(以下PNET)は小円形細胞腫瘍であるが, 近年の病理組織学の進歩に伴い, 診断される機会が増え, 注目されている疾患である. 症例は19歳, 男性. 胸・背部痛を主訴に来院した. 画像上, 肋骨発生の悪性腫瘍の診断にて開胸した. 腫瘍は第5肋骨から発生しており, 第4～6肋骨を含め腫瘍を切除した. 病理組織学的にPNETと診断され, 術後Ewing肉腫に準じた化学療法施行中である. Ewing肉腫(以下ES)は現在独立した疾患概念として認められているが, その組織起源は不明な点も多く, 診断が困難な腫瘍である. 近年, ESと診断されていた腫瘍の中に神経系への分化を示唆する所見を有することが通常の光顕所見に加え, 免疫組織学的, 電顕的にも認められるようになり, ESを含めてPrimitive Neuroectodermal Tumor(以下PNET)としての概念で考える傾向が示されている. 今回われわれは肋骨発生のPNETの1切除例を経験したので, 若干の文献的考察を加え報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | PNET, Ewing肉腫, 肋骨腫瘍, 胸壁腫瘍 |
