アブストラクト(42巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸腔鏡下肺部分切除術にて診断した肺コクシジオイデス症の1例
Subtitle : 症例
Authors : 林晃一*, 山本光伸*, 西村仁志*, 稲生紀夫*, 高木啓吾**
Authors(kana) :
Organization : *埼玉県立がんセンター胸部外科, **防衛医科大学校第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 42
Number : 3
Page : 451-455
Year/Month : 1994 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : コクシジオイデス症は, 北中南米にみられる疾患で, 本邦での報告は少ない. われわれは胸腔鏡下手術にて診断した良性慢性コクシジオイデス症の1例を経験したので報告する. 症例は49歳, 男性. 1992年より2年間の渡米後, 胸部X線検査にて左下肺野の腫瘤陰影を指摘された. CT検査, 気管支造影検査により左S8bに径1.4cmの腫瘤を認め確定診断のため胸腔鏡下腫瘍摘出術を施行した. 病理組織所見より, 径20~60μmの球状体と, 径2~6μmの内生胞子を認めた. 形態的特徴と渡航歴より良性慢性コクシジオイデス症と診断した. コクシジオイデス症は本邦ではまれで, 良性慢性コクシジオイデス症の報告は本邦文献上3例目である. エンドGIAを使用した胸腔鏡下手術は本疾患の診断, 治療に有用であった. コクシジオイデス症は, 北中南米にみられる疾患で, 本邦での報告は少ない. 今回われわれは, 胸腔鏡野手術にて診断, 及び治療した, コクシジオイデス症の1例を経験したので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : Coccidioidomycosis, 肺真菌感染症, 胸腔鏡
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