アブストラクト(42巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 前縦隔に発生した血管筋脂肪腫の1例
Subtitle : 症例
Authors : 林晃一, 山本光伸, 西村仁志, 稲生紀夫
Authors(kana) :
Organization : 埼玉県立がんセンター胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 42
Number : 4
Page : 584-587
Year/Month : 1994 / 4
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 血管筋脂肪腫(angiomyolipoma)は間葉系腫瘍の1つと考えられ, 腎に発生することが多く縦隔に発生したものは少ない. われわれは前縦隔に発生した血管筋脂肪腫の1例を経験したので報告する. 症例は22歳, 女性. 健康診断の胸部X線検査にて, 異常陰影を指摘され近医受診, 前縦隔腫瘍を疑い当センターに紹介された. 胸部CT検査にて, 左前縦隔に7×7×1cmでCT値7~8の, 造影剤による強調のない腫瘤を認めた. MRIでT1強調像にて低信号, T2強調像にて高信号な腫瘤の中に, T1強調像, T2強調像共に低信号な管腔像を認めた. 前縦隔腫瘍の診断にて, 左腋窩切開第4肋間開胸にて手術を行い, 血管筋脂肪腫の診断を得た. 血管筋脂肪腫(angiomyolipoma)は間葉系腫瘍の1つと考えられ, 腎に発生することが多く縦隔に発生したものは少ない. われわれは前縦隔に発生した血管筋脂肪腫の1例を経験したので報告する. 「症例」症例:22歳, 女性. 主訴:胸部X線検査異常陰影. 家族歴, 既往歴:特記すべきことなし. 現病歴:1992年4月20日, 健康診断の胸部X線検査にて異常陰影を指摘され, 7月14日近医受診, 胸部X線検査, CT検査より前縦隔腫瘍を疑い当センターに紹介された.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 血管筋脂肪腫, 縦隔腫瘍, 核磁気共鳴映像法
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