| Title ： |
大動脈弁上狭窄症の外科治療 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
今井雅尚*, 山口眞弘*, 大橋秀隆*, 大嶋義博*, 前田裕巳*, 三戸寿**, 鄭輝男**, 細川裕平***, 橘秀夫****, 宮下勝***** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*兵庫県立こども病院心臓胸部外科, **兵庫県立こども病院循環器科, ***沖縄県立那覇病院心臓血管外科, ****国立加古川病院外科, *****甲南病院外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
42 |
| Number ： |
6 |
| Page ： |
896-905 |
| Year/Month ： |
1994 / 6 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
大動脈弁上狭窄症（supravalvular aortic stenosis：以下SVAS）及び合併心大血管奇形に対する外科治療に検討を加えた. 14年間に外科治療を行ったSVAS7例を対象とした. 合併奇形は高度な多発性の末梢性肺動脈狭窄（severe multiple peripheral pulmonary stenosis：以下severe multiple PPS）2例, VSD, 肺動脈弁狭窄, 大動脈縮窄+PDA, 混合型総肺静脈還流異常（混合型TAPVR）+肺動脈分岐部狭窄+PPS+左下肺静脈狭窄各1例で, 7例中6例に認められた. 開心術7回（うちSVAS解除は5回）, 非開心術6回の外科治療が行われ, 手術死亡は1例もなく, 混合型TAPVR+肺動脈分岐部狭窄+PPS+左下肺静脈狭窄合併例が右心不全で遠隔死したが, 他の6例は最長14年を経過し健在である. SVASの解除術式としてextended aortoplastyを3例に, patch aortoplastyを2例に行い, 精査しえた4例の狭窄前後の圧較差は術前41～100（平均64）mmHgから術後0～9（4）mmHgと狭窄解除は良好であった. また, 肺区域動脈領域のsevere multiple PPS2例に対し, 側方開胸で肺門部からextended peripheral pulmonary arterioplasty（EPPA）を行うことにより, 十分な狭窄解除が可能であった. 以上より, localized typeのSVASの解除においてはextended aortoplastyが有用な術式であり, 合併奇形の取り扱いについては, その病変部位と重症度並びにSVASの重症度を考慮し, 慎重に検討する必要があると思われるが, severe multiple PPSに対してはEPPAにより, 十分な狭窄解除が可能であった. （日本胸部外科学会雑誌1994；42：896－905） |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
大動脈弁上狭窄症, 末梢性肺動脈狭窄, extended aortoplasty, patch aortoplasty, extended peripheral pulmonary arterioplasty |
