アブストラクト（42巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 感染性心内膜炎による, 大動脈弁置換術後僧帽弁瘤穿孔を来した1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 高橋順一郎*, 清水元良*, 森本清貴*, 合田俊宏** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *愛心メモリアル病院, **北海道大学医学部循環器外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 42 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 946-950 |
| Year/Month ： | 1994 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 細菌性心内膜炎による, 大動脈弁閉鎖不全症に対しAVRを施行した2年6ヵ月後, 僧帽弁瘤穿孔を認めMVRを行った症例を報告する. 患者は29歳, 男性. 発熱, オスラー結節, 頭痛で来院しCTで右側頭葉に脳膿瘍を認めた. 心エコー, 大動脈造影にてAR（III°）を認め, 動脈血培養でグラム陽性球菌（+）であり, ARを伴う心内膜炎と診断した. 約8週間の抗生剤治療により血液培養, 及びCRPが陰性化した時点で, AVR（SJM23mm）を行った. 術後6週間静脈内抗生剤治療を続行し, その後は抗生剤内服治療を行った. 6ヵ月後心エコーで僧帽弁瘤を認めた. 2年6ヵ月後, 同部に穿孔を認めたのでMVR（SJM29mm）を行い, この時血液培養は陰性であった. 4週後に退院した. 1回目退院時, 及びその後の外来での検査で炎症反応は陰性であり, 遷延性炎症による弁膜の脆弱, 菲薄化が起こり, それに基づく膨隆であると考えられた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 僧帽弁瘤, 感染性心内膜炎 |
