アブストラクト（42巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 自己肺動脈弁を用いたAortic Root Replacementの乳児2治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 松木修*, 八木原俊克*, 山本文雄*, 高橋長裕**, 神谷哲郎**, 川島康生* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *国立循環器病センター心臓血管外科, **国立循環器病センター小児科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 42 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 951-955 |
| Year/Month ： | 1994 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 先天性大動脈弁狭窄の乳児2例に対して自己肺動脈弁を用いたaortic root replacememtを施行した. 患児は, 9ヵ月, 4.2kgの女児と10週, 4.6kgの男児で, 前者は, 先天性大動脈弁狭窄に対するバルーンでの狭窄解除による閉鎖不全に対して施行した. 術式は, Rossの方法によったが, 右室流出路再建は, 前者では左心耳をin situに後壁とし, 前壁にはウマ心膜の一弁付パッチを用いた. 後者では, 左心耳は形態的に後壁とするには無理があり, ウマ心膜で作成した弁無し導管を用いた. 両症例とも良好な結果であり, 根治性が高く, 抗凝固が不要で, 左室流出路の成長が期待できる本術式は, 新生児, 乳児の左室流出路狭窄疾患において, 特に意義のあるものと考える. （日本胸部外科学会雑誌1994；42：951－955）先天性の大動脈弁狭窄（以下ASと略）が原因で, 生後早期より循環, 呼吸不全を呈する場合, バルーンによる狭窄解除か外科治療かの選択を迫られる. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 自己肺動脈弁, Pulmonary Autograft, Aortic Root Replacement, 乳児 |
