アブストラクト（42巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 再発胸腺カルチノイドに対する1手術例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 井上匡美*, 佐藤重夫*, 阪越信雄*, 井上智勝*, 永井勲*, 田中智之** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *社会保険紀南綜合病院呼吸器外科, **社会保険紀南綜合病院病理部 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 42 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1188-1192 |
| Year/Month ： | 1994 / 8 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 胸腺カルチノイド術後の再発例に対して再切除術を施行した. 症例は77歳, 男性. 1986年9月, 前縦隔腫瘍の診断で腫瘍摘出術を施行し, 術後病理組織診断で胸腺カルチノイドと診断した. 1992年11月, 外来受診時の胸部X線で異常陰影を認め, 胸部CT検査及び鎖骨上リンパ節生検にてリンパ節転移を伴った胸腺カルチノイド再発と診断した. 1993年2月, 再切除術を施行した. 術後11ヵ月を経過した現在, 担癌状態で生存中である. 胸腺カルチノイドに対する放射線療法や化学療法の効果が十分に期待できないこと, 更に再発率が高く進行が遅いことを考えれば, 初回手術時には腫瘍を含めた胸腺全摘術を施行すべきである. また, 再発例に対しては, 積極的に外科的再切除を考慮すべきである. （日本胸部外科学会雑誌1994；42：1188－1192）カルチノイド腫瘍の中でも胸腺に原発するものは比較的少ないが, 近年, 症例の蓄積により次第にその病態が明らかにされつつある. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 胸腺カルチノイド, 再発, 再手術 |
