Title : |
感染性心内膜炎急性期に脳動脈瘤切除術, 僧帽弁置換術を施行した1治験例 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
藤井裕介***, 福田幾夫*, 木川幾太郎*, 山吹啓介*, 野口祐一** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
*筑波メディカルセンター病院心臓血管外科, **筑波メディカルセンター病院循環器科, ***桐生厚生総合病院心臓血管外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
42 |
Number : |
8 |
Page : |
1231-1234 |
Year/Month : |
1994 / 8 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
感染性脳動脈瘤破裂を生じた感染性心内膜炎急性期症例に対し, 脳動脈瘤切除に続き僧帽弁置換術を施行したので報告する. 症例は68歳, 男性. 僧帽弁に疣贅を形成した感染性心内膜炎に対し, 抗生物質投与にて治療中, 感染性脳動脈瘤破裂を生じ, 更に全身の塞栓症を生じたため, クモ膜下出血の8日後に脳動脈瘤切除, 左大腿動脈塞栓摘除術を施行し, その3日後に僧帽弁置換術を行い良好な結果を得られた. 感染性心内膜炎に脳動脈瘤を生じると予後は不良であり, 早期手術が求められるが, 開心術も必要な場合は手術の順番が問題となる. 本症例では開心術中, 術後の抗凝固療法による出血を避けるため開頭術後3日目に開心術を施行したが, 出血による合併症はなく治癒した. 疣贅を認める症例では開頭術後早期であっても積極的に弁置換術を施行すべきである. (日本胸部外科学会雑誌1994;42:1231-1234)感染性心内膜炎(以下IE)の治療成績は抗生物質の進歩にて大きく改善したが, 抗生物質にて管理できない合併症に対しては早期の積極的な治療が必要とされる. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
細菌性心内膜炎, 細菌性脳動脈瘤, 僧帽弁置換術, 破裂性脳動脈瘤 |