アブストラクト(42巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 開胸手術症例における術後肺合併症と術前の呼吸筋力及び栄養状態との関連性の検討
Subtitle :
Authors : 野守裕明*, 小林龍一郎**
Authors(kana) :
Organization : *東京都済生会中央病院外科, **東京都済生会中央病院内科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 42
Number : 9
Page : 1272-1275
Year/Month : 1994 / 9
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 開胸手術症例における術前の呼吸筋力を呼吸筋訓練前後の最大吸気圧(MIP)と最大呼気圧(MEP)で評価し, 更に術前栄養状態と術後肺合併症との関連性を検討した. 対象は肺腫瘍51例, 縦隔腫瘍8例, 膿胸9例, 食道癌3例, 胸壁腫瘍2例, 巨大肺嚢胞2例の計75例である. 呼吸筋訓練によりMIP, MEPは有意に増加した(p<0.01). 術後肺合併症を生じた13例は他の62例よりMIPとMEPが有意に低く(p<0.01), 呼吸筋訓練により増加せず, 術前のアルブミンと総コレステロールが有意に低値であった(p<0.01). 術前に呼吸筋力が弱く呼吸筋訓練により増加しない症例は術前の栄養状態も悪く, 開胸術後の肺合併症の危険性が高い. (日本胸部外科学会雑誌1994;42:1272-1275)
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 術後肺合併症, 呼吸筋訓練, 最大吸気圧, 最大呼気圧, 栄養
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