| Title ： |
自己肺動脈片による総動脈幹症の外科治療の成績と問題点の検討 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
中江世明, 河田政明, 倉田篤, 笠原真吾, 鈴木祐子, 林宗博, 石原昭, 吉村博邦 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
北里大学医学部胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
42 |
| Number ： |
9 |
| Page ： |
1336-1342 |
| Year/Month ： |
1994 / 9 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
総動脈幹症の外科治療は心外導管法が一般的であるが導管が新生児の小さい心嚢内で圧迫されると致死的な場合もある. また, 導管の感染や石灰化, 総動脈幹弁逆流は幼児期再手術の可能性を増す. この危険因子の幾つかが回避可能と考えられる自己肺動脈片による心内修復術を新生児と乳児の3例に行った. 術後の血行動態は極めて良好であったが, 1例を大量の消化管出血で失った. 自己肺動脈片のサイズは十分で, 右室肺動脈路はsystemic rootより低い左後方に収まり胸骨閉鎖後も安定した血行動態を得た. 術後の右室-肺動脈圧較差は10～15mmHgで右室/左室圧比は0.45～0.65であった. 1例は術後20ヵ月目に左肺動脈狭窄が生じ再手術を行ったが, 肺動脈片による流出路後壁の発育は良好であった. 本術式は新生児期が良い適応であるが肺動脈分岐部狭窄の発生には注意する必要がある. （日本胸部外科学会会誌1994；42：1336－1342） |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
総動脈幹症, 自己肺動脈片, 肺動脈発育, 新生児期外科治療, 左肺動脈狭窄 |
