アブストラクト（42巻9号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 肺嚢胞症に対する胸腔鏡下Naclerio-Langer変法手術の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 縄田純彦, 杉和郎, 金田好和, 江里健輔 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 山口大学医学部第1外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 42 |
| Number ： | 9 |
| Page ： | 1346-1349 |
| Year/Month ： | 1994 / 9 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 比較的大きなブラが気胸の原因となった症例に対し, 胸腔鏡下にブラ壁を一部切除し, 気管支開口部を処理し, ブラ底部を覆うようにブラ壁を縫合する, いわゆるNaclerio-Langer変法手術を行った. 症例は76歳, 女性. 左自然気胸再発症例である. 患者を右側臥位とし, 左第5, 7, 9肋間にSurgiportを挿入し, 胸腔内を観察した. S9に直径10cmのブラがあり腹側に径5mmの破裂孔を認めた. ブラ壁上半を切除し, airleak testを行い, 尾側に多数の細気管支瘻を確認した. 瘻が最も群集した部分をEndo GIAで切除した. 残存した瘻2ヵ所を3-0 DexonでZ縫合し, 閉鎖した. ブラ壁の余剰部を切除し, 底部を覆うようにブラ壁を3-0 Dexonで連続縫合した. airleakのないことを確認し, ドレーンを留置し手術を終了した. 手術時間215分であった. 9日目にドレーンを技去し, 20日目に退院した. 本術式は患者に与える侵襲も少なく, 有用な術式と考える. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 肺嚢胞症, 自然気胸, 胸腔鏡下手術, Naclerio-Langer法 |
