| Title ： |
急性心筋梗塞に合併した乳頭筋断裂に冠状動脈バイパス術と僧帽弁置換術を施行した1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
樋口和彦*, 小西敏雄*, 重田治*, 深田睦*, 奥脇英人*, 幕内晴朗** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*横浜労災病院心臓血管外科, **虎の門病院循環器センター外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
42 |
| Number ： |
9 |
| Page ： |
1355-1360 |
| Year/Month ： |
1994 / 9 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
急性心筋梗塞（AMI）に伴う乳頭筋断裂による僧帽弁閉鎖不全は, 急性に発症し救命し難い合併症であるとされる. 今回われわれはその1症例を経験し良好な結果を得たので報告する. 症例は75歳の男性. 胸部痛のため他院に入院, AMIと診断され血栓溶解剤を投与された. しかし, 前胸部痛が頻発するため, 心臓カテーテル検査を施行し, 冠状動脈3枝病変+僧帽弁閉鎖不全（MR）IV度と診断された. また術前心臓超音波検査によりMRは乳頭筋断裂によるものであることが判明した. 当院入院後, 心原性ショックとなったため, 気管内挿管し大動脈内バルーンポンプ挿入後, 緊急手術となった. 手術は人工心肺下に静脈グラフトを使用した3枝冠状動脈バイパス術と機械弁（Carbomedicus 25M）による僧帽弁置換術を施行した. 術後経過は良好で第3病日にIABPから離脱し, 消化管出血を起こしたが軽快し退院した. （日本胸部外科学会雑誌1994；42：1355－1360）急性心筋梗塞（AMI）に伴う乳頭筋断裂による僧帽弁閉鎖不全症はまれではあるが, 急性に発症し, 救命の難しい合併症と言われている. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
急性心筋梗塞, 乳頭筋断裂, 僧帽弁閉鎖不全, 心原性ショック, 冠状動脈バイパス術 |
