| Title ： |
多瘻性慢性膿胸の外科的1根治例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
菅理晴*,***, 赤荻栄一**, 三井清文**, 石橋敦*, 稲垣雅春*, 岡崎洋雄* |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
*筑波大学附属病院呼吸器外科, **筑波大学附属病院臨床医学系外科, ***日立製作所水戸総合病院外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
42 |
| Number ： |
9 |
| Page ： |
1361-1364 |
| Year/Month ： |
1994 / 9 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は62歳, 男性. 肺結核にて左舌区域切除術を施行後, ガーゼの遺残により, 多数の気管支瘻を持つ慢性部分膿胸となった. この有瘻性膿胸に対して開窓術を施行した後, 閉窓腔の浄化を待ってから, 瘻孔内フィブリングルー注入と開口部の硝酸銀よる凝固固定を行い径2mm以下の瘻孔は閉鎖することができた. 更に二期的に, 残存瘻孔のフィブリングルー・パッキングと開口部の縫合閉鎖に続いて筋肉弁充填を行い膿胸を根治し得た. （日本胸部外科学会雑誌1994；42：1361－1364）「症例」症例：62歳, 男性. 主訴：喀血. 既往歴：昭和29年に, 肺結核に対して右上葉切除術兼胸郭成形術, 続いて左舌区域切除術を施行された. 現病歴：昭和61年ごろから時々痰に血液が混じるようになった. 昭和62年, 上気道炎症状に伴って約800mlの喀血があった. 近医にて気管支拡張症と診断され, 約1週間の入院治療で軽快した. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
多瘻性膿胸, フィブリングルー, 硝酸銀, 筋肉弁充填術 |
