| Title ： |
大動脈弁置換術後のまれな遠隔期合併症-大動脈解離並びに巨大仮性大動脈瘤を形成した1症例- |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
関啓二, 阿部忠昭, 栗林良正, 関根智之, 柴田芳樹, 山岸逸郎 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
秋田大学医学部心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
42 |
| Number ： |
9 |
| Page ： |
1382-1387 |
| Year/Month ： |
1994 / 9 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は60歳, 男性. 13年前に大動脈弁置換術を受けており, 今回突然の失神発作にて入院した. 心不全症状が強いため当初人工弁機能不全を疑ったが, 精査の結果DeBakey I型大動脈解離の診断を得た. 上行大動脈部は巨大な動脈瘤を形成し, 上大静脈及び右肺動脈を圧排して上大静脈症候群を呈していた. 待機的に上行大動脈置換術を行い, 補助手段としては高度低体外循環及び循環停止法を用いた. 手術所見では上行大動脈解離腔の背外側にこれと交通する巨大な動脈瘤を認め, 組織診にて中膜弾性線維を瘤自由壁内に認めなかったため, 仮性動脈瘤との診断を得た. intimal tearは, 大動脈弁置換時の大動脈切開縫合部の縫合糸刺入部より発生しており, 大動脈基部の切開縫合が解離発生に関与している可能性が示唆された. （日本胸部外科学会雑誌1994；42：1382－1387）大動脈弁置換術後の遠隔期合併症の1つとして, 大動脈切開部より大動脈解離の発生することが報告されているが, 非常にまれな合併症であるといえる. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
大動脈弁置換術, 遠隔期, 大動脈解離, 仮性大動脈瘤, 上大静脈症候群 |
