アブストラクト（42巻9号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 多発外傷合併外傷性胸部下行大動脈破裂例と非合併例の2手術救命例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 岡崎幸生**, 小迫幸男*, 末永悦郎*, 正久康彦*, 中山義博***, 伊藤翼*** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *和白病院心臓血管外科, **古賀病院心臓血管外科, ***佐賀医科大学胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 42 |
| Number ： | 9 |
| Page ： | 1393-1398 |
| Year/Month ： | 1994 / 9 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 外傷性胸部大動脈破裂は, その80～90％が受傷後30分以内に死亡すると言われており急性期予後は不良である. 救命のためには外科的治療が必須であるが, 手術のタイミングは, その合併外傷や全身状態により制約をうける. 今回著者らは, 肝損傷, 骨盤骨折, 脳挫傷等, 多発外傷を合併した症例と, 外傷性胸部下行大動脈破裂単独例の各々の手術救命例を経験した. 多発外傷非合併例では, 直ちに胸部下行大動脈人工血管置換術を施行したが, 多発外傷合併例では, 肝損傷を含む腹腔内出血に対する手術, 及び骨髄骨折による出血に対する内腸骨動脈塞栓術を優先し, 意識状態や全身状態の改善を待って, 胸部下行大動脈人工血管置換術を施行した. 外傷性胸部下行大動脈破裂の手術治療においては, その合併外傷の種類や程度を含め迅速に診断し, 治療計画をたてることが重要である. （日本胸部外科学会雑誌1994；42：1393－1398）交通事故や高所からの転落事故などで大きな鈍的外力が胸部に加わることにより, 胸部大動脈破裂が発生する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 外傷性胸部大動脈破裂, 多発外傷 |
