アブストラクト(42巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 三尖弁切除後の三尖弁置換術の1例 |
---|---|
Subtitle : | 症例 |
Authors : | 東郷孝男, 伊藤智宏, 畑正樹, 崔禎浩, 羽根田潔, 毛利平 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東北大学医学部胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 42 |
Number : | 9 |
Page : | 1404-1407 |
Year/Month : | 1994 / 9 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 感染性心内膜炎のため三尖弁の完全切除及び心室中隔欠損の直接閉鎖を行った2年後に, 高度の右心不全のために三尖弁位に人工弁の挿入が必要となった症例を経験した. 本症例では三尖弁が完全に切除されており人工弁の挿入にあたっては, 刺激伝導系の損傷を避けるために, 心室中隔側に半月型のダクロンパッチを縫着して, 新しい弁輪を作成して本来の三尖弁輪に相当する位置に人工弁を縫着したので報告する. (日本胸部外科学会雑誌1994;42:1404-1407)右心系に対する感染性心内膜炎は, 欧米では麻薬や覚醒剤を静脈注射で用いる麻薬耽溺者に好発するといわれ, また先天性心疾患患者に発症することが多いことも良く知られている1)~4). 本症に対する外科治療としては三尖弁切除や弁置換が行われているが, 麻薬耽溺者では手術後も再び麻薬耽溺へ陥る可能性が高いために, 三尖弁の切除術が行われており, 良好な成績が報告されている2)~4). |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 感染性心内膜炎, 心室中隔欠損症, 三尖弁切除術, 三尖弁置換術 |