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われわれはリニア型骨格筋ポンプ（Linear-Traction-Type Skeletal Muscle Powered Pump, LSMPP）の開発を行った. これは従来われわれが行っていた骨格筋と胸壁の間にpolyurethane chamberを挟み込む挿入型SMPPと較べ, 筋線維の直線方向の力を利用でき, またバネをポンプのfillingに用いることで低いpreloadでも十分な流量が得られるなどの利点がある. リニア型装置で広背筋の起始側を用いたもの（o-群）と, 上腕側を用いたもの（i-群）と, 挿入型SMPP（s-群）とで流量を比較した（n＝18）. rate 60/分, preload40mmHgの条件下でo-群, i-群, s-群の流量（ml/min）は668.0±108.0, 1,202.0±478.6, 620.0±188.0であった. i-群（n＝6）につき更にrate, preload, バネ定数をそれぞれ変化させ流量を測定した. rate別での流量平均値（Mean±Std ml/min）は60/分で815.0±378.0で, 80/分, 100/分と較べ有意差が得られた. preload別では40, 30, 20mmHgで流量平均はそれぞれ877.0±366.0, 625.0±311.0, 422.0±270.0で, 低いpreloadでもrateが低ければ, 犬の心拍出量の30％程度の循環補助流量が得られた. バネ定数別では0, 80, 160, 240, 320g/cmでそれぞれ流量平均値に有意な差がなかった. （日本胸部外科学会雑誌1994；42：1925－1932） |
