| Title ： |
冠状動脈バイパス術を行った弾性線維性仮性黄色腫Pseudoxanthoma elasticumの1例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
井畔能文*, 森下靖雄**, 下川新二*, 豊平均*, 玉田修二*, 平明* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*鹿児島大学医学部第2外科, **群馬吾大学医学部第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
42 |
| Number ： |
10 |
| Page ： |
1977-1980 |
| Year/Month ： |
1994 / 10 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は41歳, 女性. 動悸, 労作時呼吸困難を主訴とし, 冠動脈造影で左前下行枝の閉塞, 回旋枝の瘤形成と狭窄を認めたため冠状動脈バイパス術を行った. 左内胸動脈は拍動を触れず, 静脈グラフトを用い3枝バイパス術を行った. 大動脈壁の病理で弾性線維の錯走と凝集を認めPseudoxanthoma elasticumの診断を得た. 眼底検査で視神経乳頭周囲に網膜色素線条を認め, 頸部の皮膚には粟粒大の淡黄色扁平丘疹が集簇し, 真皮中下層に不規則に断裂する弾性線維を認めた. Pseudoxanthoma elasticumは全身の弾性線維の変性を来すまれな遺伝性疾患で, 冠状動脈狭窄例にバイパス術を行った症例の報告は極めて少ない. 若干の文献的考察を加えて報告した. （日本胸部外科学会雑誌1994；42：1977－1980）Pseudoxanthoma elasticum（PXE）は全身の弾性線維の変性を来す遺伝性疾患で皮膚, 粘膜, 眼, 心血管系が障害される. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
Pseudoxanthoma elasticum, 冠状動脈, バイパス術 |
