アブストラクト(42巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 免疫グロブリン大量療法により僧帽弁置換術を行った慢性ITPの1治験例-症例報告及び本邦報告例の検討-
Subtitle : 症例
Authors : 佐藤眞明, 紺野進, 前村大成, 後藤一雄, 林辺義人, 伊藤淳
Authors(kana) :
Organization : 東京都立広尾病院心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 42
Number : 10
Page : 2000-2002
Year/Month : 1994 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic thrombocytopenic purpura以下ITP)を合併した開心術の報告は少なく, その治療には免疫グロブリン大量療法が行われるようになってきた. 症例は60歳, 女性. 脳塞栓症, 胃潰瘍の既往があり, 僧帽弁狭窄症と診断され, 僧帽弁置換術を予定した. 入院時血小板数6.8×104/mm3と減少しており, 術前4日前より免疫グロブリン大量療法(400mg/kg/日, 5日間)を行い, 術後良好な止血効果が得られ, 術後10日目には血小板数28.8×104/mm3まで増加した. 免疫グロブリン大量療法は重篤な副作用の報告もなく, ITPを合併する症例の開心術時に第一選択となる治療法と思われた. (日本胸部外科学会雑誌1994;42:2000-2002)脳塞栓症, 胃潰瘍の既往があるITPを合併した僧帽弁狭窄症に対して免疫グロブリン大量療法で出血傾向を抑制し, 僧帽弁置換術を施行した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 特発性血小板減少性紫斑病, 免疫グロブリン大量療法, 開心術
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