アブストラクト(42巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 新生児・乳児期早期の大動脈縮窄症及び大動脈弓離断症に対する外科治療-シャントチューブによる肺動脈-下行大動脈間一時的バイパスの使用経験を含めて-
Subtitle :
Authors : 志水秀行, 加藤木利行, 饗庭了, 小田口浩, 森厚夫, 三丸敦洋, 大迫茂登彦, 井上仁人, 長泰則, 川田志明
Authors(kana) :
Organization : 慶應義塾大学医学部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 42
Number : 11
Page : 2009-2014
Year/Month : 1994 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 生後3ヵ月以内に外科治療を加えた大動脈縮窄症(CoA)及び大動脈弓離断症(IAA)の連続33例(うち新生児21例)を対象とした. CoA24例中21例(ASD1, VSD13, 複雑心奇形7), IAA9例全例(VSD8, 複雑心奇形1)に心内奇形を合併し, 23例に肺動脈絞扼術を併施した. 手術死は生後12時間でTAPVR(III)根治術を併施した1例(3.0%)のみであった. 最近の6例では大動脈遮断中の下半身血流確保のためにシャントチューブによる肺動脈-下行大動脈間の一時的バイパスを行い, 非使用例に比し有意に多い術中尿量が得られた(p<0.05). 遠隔期に鎖骨下動脈フラップ法及び端々吻合法の各1例に再狭窄を認めPTAを施行した. 現在までにVSD合併14例及び複雑心奇形合併4例(Jatene手術, Rastelli手術, Damus-Kaye-Stansel(DKS)手術, TCPC+DKS+DeVega弁輪縫縮術各1例)に二期的心内修復術を施行した. IAA+VSDの2例を失ったが, 複雑心奇形手術例は4例全例を救命した. (日本胸部外科学会雑誌1994;42:2009-2014)
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 大動脈縮窄症, 大動脈弓離断症, 新生児, 乳児, シャントチューブ
このページの一番上へ