| Title ： |
CT像, 大動脈造影所見, 病理組織所見より見た血栓閉塞型大動脈解離外科治療の検討 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
茂泉善政*, 赤坂純逸*, 今井啓道*, 福寿岳雄*, 逢坂研司*, 鈴木一郎** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*仙台市医療センター心臓血管外科, **仙台市医療センター臨床工学室 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
42 |
| Number ： |
11 |
| Page ： |
2068-2074 |
| Year/Month ： |
1994 / 11 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
手術を施行した血栓閉塞型大動脈解離6例を対象として, CT像及び大動脈造影所見の経時的変化, 手術所見との対比更には大動脈壁の病理組織学的検討を行った. 対象の平均年齢は65歳で, 全例Stanford B型解離であった. また発症より手術までの期間は平均76日であった. CT像及び大動脈造影所見の経時的変化をみると, 1例は経過中下行大動脈の広範囲な再解離がみられ, 再解離のentryは下行大動脈中央部に見られた. 手術所見では解離腔は開存し, 内膜亀裂は鎖骨下動脈分岐遠位部のulcer like projection（ULP）及び再解離のentryに見られた. 病理組織検査では解離腔には比較的新鮮な血栓とともに肉芽形成の初期像が見られた. また外側中膜は断裂していた. 他の5例では経過中local opacificationが拡大瘤化した. このうち3例はULPが, 他の2例は下行大動脈中央部に新たに見られたlocal opacificationが拡大瘤化した. 手術所見では5例ともlocal opacificationに一致して内膜の亀裂が見られたが, 解離腔は閉塞していた. 病理組織検査では解離腔の血栓は完全に器質化していたが, 内膜の断裂と仮性瘤の形成が見られた. 以上より血栓閉塞型大動脈解離症例で経過中再解離し解離腔の増大が見られた症例やlocal opacificationが拡大瘤化した症例においては積極的な外科治療が必要と考えられた. （日本胸部外科学会雑誌1994；42：2068－2074） |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
血栓閉塞型大動脈解離, 再解離, ULP, local opacification |
